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写真:Busch Vacuum Solutions

真空ポンプの冬季メンテナンス

基本的メンテナンス 6つのヒント

冬が到来すると、真空ポンプの性能と寿命を守る対策が重要になります。寒さは、重要な産業用部品の信頼性と効率性に影響を及ぼす可能性があります。Busch Vacuum Solutionsは、腐食、凍結、その他の潜在的なダメージを防ぐための寒さ対策の重要性を理解しています。このガイドでは、真空ポンプが寒冷時でも最適に動作し続けるためのヒントをご紹介します。

1. 定期的な起動
自動車のエンジンと同様、特に寒冷時に真空ポンプが使用されない状態が続く場合、時折起動させると効果的です。そうすることで潤滑されたコンポーネントにオイルが行き渡り、腐食を防ぐことができます。また、ポンプが定期的に温められることで結露も除去され、腐食のリスクがさらに軽減します。

2. オイル交換
潤滑油は、汚染物質の存在によって悪化し、時間の経過とともに増粘することがあります。寒さによりオイルの粘度がさらに増すことで、始動電流が高くなり、ブレーカーが落ちる可能性もあります。寒い季節が到来する前に、あるいは一時休業などの前に、オイル交換を含む真空ポンプの整備をご検討ください。シーズン終了時に新しいオイルに交換することで、汚染物質が除去され、潤滑されたコンポーネントを保護することができます。また、耐腐食性を向上させた特殊な真空ポンプオイルもあり、冬期に真空ポンプを保護するのに役立ちます。

3. 冷却液
ドライスクリュー真空ポンプCOBRAなど、冷却液を使用するポンプの場合、冷却液の劣化による凍結を防止するために、冷却液は毎年交換することをお勧めします。性能特性、濃度、腐食保護効果が実証されている、認証済みの冷却液をお使いください。

4. 水冷式ポンプ
水冷式ポンプの場合、凍結を防止するため、寒冷時は水を流し続けてください。特に氷点下では、凍結の可能性とその後の損傷を避けるために、長時間の運転休止中にポンプから水を抜くことは最善の方法です。

5. 断熱材とヒートトレース
真空ポンプと周囲配管の保温カバーの状態を、定期的に点検することが重要です。傷、摩耗、または湿気の侵入の兆候を調べ、しっかりと取り付けられているか確認します。メンテナンスのために保温カバーが取り外された箇所や、傷がつきやすい位置は特に注意してください。ヒートトレースを備えたシステムについては、それが正しく機能することを確認してください。ヒートトレースがない場合は、サーモグラフィーを使用してホットスポットを特定することを検討してください。この場合、有益なサーモグラフィの結果を得るには、被検体が周囲よりも高温である必要がある、ということに留意してください。

6. ろ過装置のメンテナンス
凍結によるひび割れを防ぐため、水を回収するろ過装置を定期的に点検し、空にしてください。集水容器がポリカーボネート製の場合は特に脆く、ひび割れやすくなります。使用休止前に容器を空にして、トラブルを回避してください。

真空ポンプの信頼性と効率を維持するためには、積極的な冬期対策が不可欠です。機器が寒冷期の課題を乗り越えられるよう、適切に準備しましょう。寒さが事業に支障をきたさぬよう、メンテナンスのヒントを参考にしてください。