ブラウザを更新してください。

お使いのMicrosoft Edgeブラウザは最新版ではありません。Buschのウェブサイトを十分にご活用いただくには、ブラウザの更新が必要です。

最新の真空テクノロジー。デマンドに応じ効率的な集中真空供給を実現する最新のPLUS Master Controlユニットを採用。出典:Busch Vacuum Solutions.

最新のVacuum 4.0テクノロジーを使用した真空包装

Vinzenz Murr GmbH

Vinzenz Murr GmbHは、包装プロセス用の真空生成のために、既存の集中真空システムを最新のVacuum 4.0テクノロジーにアップグレードしました。現在、システムには最新のR5 PLUS真空ポンプが採用されています。この真空ポンプは、すべての包装機の真空を予めプログラムされたレベルに正確かつ永続的に維持するよう圧力調整されており、エネルギー効率も極めて高くなっています。

Vinzenz Murr GmbHについて

Vinzenz Murr GmbHは120年間にわたり食肉およびソーセージ製品を製造してきました。創立者であるVinzenz Murr氏がミュンヘンで最初の食肉店をオープンしたのは1902年のことです。現在、Vinzenz Murr GmbHは、ミュンヘンと南バイエルン州で最大規模の食肉製造事業者であるほか、2,000人以上の従業員を抱える業界でも最大級の雇用主となっています。Vinzenz Murr社は、1970年よりミュンヘンのオーバーゼントリング地区で食肉およびソーセージ製品を製造しています。製品は主に、バイエルンにある270の支店で販売されています。

包装プロセスにおけるBuschの集中真空システム

2004年以来、Vinzenz Murr社はオーバーセンディング地区の食肉工場のすべての包装機に真空を供給するために、Busch Vacuum Solutionsの集中真空システムを利用しています。この集中真空システムは、3基のR5ロータリーベーン真空ポンプを搭載した真空システムと、合計3基のメカニカルブースターポンプで構成されており、 真空システムはカスケード型の制御ユニットを使用して運転されていました。つまり、その時点の需要に対して必要な数だけの真空ポンプが作動するという仕組みになっています。それぞれの真空ポンプが必要に応じてオンまたはオフに切り替えられます。容量2 m3の真空チャンバーがバッファとして機能し、必要に応じて、それぞれの包装チャンバーをいつでも所定の真空レベルまで減圧できるようになっていました。これまで、4台の大型深絞り包装機に真空が供給されています。

周波数制御による真空ポンプを使用するメリット

真空システムを別の部屋に移す際、マネージングディレクターのAlexander Brandl氏は、実際の需要合わせてより正確に真空システムの性能を調整できるよう、周波数制御によるモーターを装備したロータリーベーン真空ポンプに交換することにしました。これは、包装機が、数キロ単位のパッケージ製品からセルフサービス式カウンター用の少量パックまで、幅広いパッケージの製品に使用されているためです。つまり、包装に使用される機器に大きなばらつきがあるため、包装チャンバーの容量が大幅に異なっているということです。製品の数量的には比較的少なめであることから、すべての包装機の総容量が頻繁に変化し、真空システムの動力の必要量も変化することになります。
マネージングディレクターのAlexander Brandl氏は、最新世代のインテリジェントな真空ポンプである、Busch Vacuum SolutionsのR5 PLUSを採用することに決めました。その理由は明らかです。長年使っているBuschの製品に満足していること。さらにタッチスクリーンでこのようなシステムを簡単に操作できるという点も気に入っていただけたということです。
新しいシステムは2020年6月から稼働しています。圧力制御により、それぞれのR5 PLUSは指定された真空レベルを正確に維持します。また、回転数の制御で排気速度の変化に合わせた調整も可能です。それぞれのR5 PLUSに統合された個々のプライマリ制御ユニットは、上位レベルのセカンダリ制御ユニットであるPLUS Master Controlを介して相互に通信します。このようにして、真空システムの全体的な性能が実際の需要に応じ正確に調整されることになります。集中真空システムの操作は、PLUS Master Controlのタッチスクリーンで簡単に行うことが可能です。運用開始から数か月が経過し、以前のシステムと比べて真空システムの制御ユニットの反応が格段に向上していることが分かりました。以前のシステムでは、単純に個々の真空ポンプをオン/オフすることによって需要の変化に対応していましたが、その手順は大雑把なものだったと言えます。アップグレードされた真空システムでは、それぞれの包装向けに設定されたサイクルタイムと真空レベルを確実に守ることができるようになりました。新しいR5 PLUSロータリーベーン真空ポンプは、それまで使用していた真空ポンプよりも大型ですが、 これは、今後、さらに多くの深絞り包装機が集中真空供給に接続されることになるためです。ただし、定評のあるこれまでのR5ロータリーベーン真空ポンプが不要になるというわけではありません。今後は、1基あるいは複数の同真空ポンプを単独のユニットとしてタンブラーで利用する予定です。