ヨーテボリ港における安全かつ環境に配慮したタンカーの積み下ろし

ヨーテボリ港は、世界で最も環境にやさしい港の1つに分類されています。港での作業が環境に及ぼす影響を最小限に抑え、持続可能な輸送に貢献するために積極的な取り組みを行っています。このためヨーテボリ港では、タンカーの積み下ろし中に大気中に放出される炭化水素ベーパーの量を最小化するために、さらなる予防措置を講じています。それは、ベーパー回収によって達成されます。

ベーパー回収とは、真空下で再生される活性炭素を使用して炭化水素ベーパーを吸着する方法です。そのままでは大気中に放出されているはずのベーパーが、真空ユニットで回収されます。ベーパーは液体となり、船の輸送タンクに戻ります。排気を回避するという主目的だけでなく、ベーパー回収は安全上の理由や、大幅な燃料の損失を防ぐ手段としても利用されています。

ヨーテボリ港のベーパー回収ユニットでこれまで使用されていた真空ポンプは非常に古く、メンテナンスが必要でした。しかもスペアパーツはもう入手できなくなっていたため、より効果的なベーパー回収ソリューションを探すことになりました。永続的かつ日常的に使用する機材であるため、代替機の選定はのんびりしていられません。Buschの真空スペシャリストが推奨したのはDOLPHIN水封式真空ポンプです。古い真空ポンプの取り外しとDOLPHINの設置も、Buschが段取りを整え支援しました。交換作業は、停止から再稼働まで2日以内で完了しました。

新しい真空ソリューションは、容量が大きくなります。そのため、炭化水素ベーパーの回収率が向上し、環境保護に貢献します。。このプロセスは、ヨーテボリ港とタンカーにとって非常に信頼性の高いものです。さらに、Buschの新しいDOLPHIN水封式真空ポンプには別のメリットもありました。それは、以前のソリューションよりもはるかに静かだという点です。そのため、ベーパー回収ユニット付近での作業がはるかに快適なものとなりました。お客様はこの新しい真空ソリューションに満足し、機能性が完璧なのはもちろん、効率性でも以前のものを上回ると評価されています。現在、タンカーの積み下ろしは、安全かつ環境に配慮した形で行われています。