Osland Havbruk社の生産および水のリサイクルプロセス
Osland Havbruk AS社のRAS施設は、生産施設向け水リサイクルの分野でノルウェーを代表するサプライヤーが開発、建設したものです。この施設は、稚魚エリアとスモルトのエリアの2つのセクションに分かれており、 それぞれのエリアに6つの水槽があります。稚魚用の水槽は直径6メートル、総水量は339 m3です。スモルト用の水槽の直径は10メートル、総水量は1272 m3です。水は1時間あたり2800 m3の速度で循環しています。操業開始から6か月後 [2016年11月]、生産マネージャーのKjetil Rørtveit氏は、注水される淡水の割合は総量のわずか2%であることを確認することができました。この新しいRASの導入で、季節に左右されず、年間を通じて理想的な条件で生産できるようになりました。サーモンを卵からスモルトまで育てる養殖のサイクルを、1年で3~4回繰り返すことができるため、年間350万匹の出荷が可能となっています。- 循環式陸上養殖システム(RAS)には、稚魚用とスモルト用の水処理装置がそれぞれ1つずつ搭載されています(図1)。
- これらは、2つのドラムフィルターで構成されており、40ミクロンを超える汚れの粒子を2段階でろ過してスラリーとして排出します。
- その後、MBBR(移動床式バイオリアクター)テクノロジーに基づき、バイオフィルター内で生物学的水処理が行われます。
- ドラムフィルターから出た水はタンクに入ります。このタンクには、最小の体積で最大の表面積が得られるように設計されたろ材であるバイオメディア(図2)が入っています。
- このバイオメディアには水中に溶けた有機物質を分解または変質させるさまざまな微生物が生息しています。微生物により、有害なアンモニウム/アンモニアが亜硝酸塩や硝酸塩に変化します。
酸素供給のための当社のソリューション
微生物を繁殖させるには、常に酸素を供給する必要があります。RAS施設では、BuschのTYRルーツブロワーが使用されています。これらのブロワー(図3)のうち2台は、2つのバイオフィルターにそれぞれ接続されています。そのため、常にどちらかのブロワーが動作し、バイオフィルターに圧縮空気が供給されるようになっています。この圧縮空気はタンクの底部にまで届きます。この圧縮空気は酸素を十分に提供するだけでなく、水底から上昇することで水やブイを常に動かす働きもしています。このブロワーは生産マネージャーであるKjetil Rørtveit氏を十分満足させました。特にTYRルーツブロワーの静音性と信頼性の高さが評価されています。稼働開始から半年が経ちましたが、ブロワーに不具合や故障は発生していません。